お年玉でマネー教育

前述の川崎信用金庫の調査によると、お年玉の4分の3は貯蓄にまわしているとなっています。つまり、先ほどの子どもたちが欲しいものを買うのに使っているのはお年玉の約4分の1ということです。
従って、子供が自由に使えるお年玉は約6000円で、購入しているのは、ゲームソフトが多くなっています。それはクリスマスにゲーム機本体をプレゼントしてもらっているので、お年玉でゲームソフトを買っているという感じです。
いずれにしても、子供たちが大金を手にするお正月は、マネー教育をするいい機会にしたいものです。お年玉で欲しいものを買った後からでいいので、次は子供と一緒に銀行や郵便局で、子供に預金するという体験をさせてあげましょう。
その時点で子供名義の通帳がまだない場合は、この機会にぜひ通帳を作ってあげましょう。自分名義の通帳に残高が記入されれば、子供自身も自分のお金だという実感がわいてくるはずです。
小さいことはゲーム機が一番欲しいと思っている小学生の子供も、中学校、高校、大学へと進むにつれて、もっと高額なものも欲しくなると思います。それはパソコンや楽器、スポーツ用具かもしれませんし、一人暮らしの費用、海外留学などもあるかもしれません。
このように近い将来、本当に欲しいもの、やりたいことが出てきた時にこそ、小さい頃から貯金してきたお年玉が役に立ってくるのです。将来の夢をかなえるための貯金です。こうした習慣をつけてあげるように導くことが、将来の子供への何よりのプレゼントです。