お年玉から始める子どものマネー教育



もらったお年玉はどうしているか

 

 

前項からちょっと続きますが、どうしても兄弟では金額に差があるので、ケンカになることもあるようで、毎年の恒例行事なのに悩む人も多いようです。

 

お年玉の卒業時期はいつでしょう?これも気になりますね。アンケートでは、高校卒業が28%、20歳が15%、大学卒業は57%ということで、結構大きくなるまであげているようです。

 

こうして子供がもらったお年玉はどうしているのでしょうか?使い道で一番多いのは男女ともに「貯金」で、2位は男子なら「ゲーム機、ゲームソフト」、女子は「本や雑誌」となっています。学年によって「スポーツ用品」、「服、くつ」「文房具」などもあります。

 

せっかくもらったお年玉・欲しかったものを買うというのは当然でもありますが、できれば残り半分程度は子供にしっかり説明した上で預金口座に貯めていくというのは大変いいことだと思います。

 

実際に1位となっている貯金ですが、どこにお金を預けるのでしょうか。やはり安心感があるからか多いのは「子ども名義での郵便貯金」となっているようです。運用、投資などの回答はありません。金銭教育という面もあるからか、将来は通帳を子供自身に管理させたいという意見も多くあります。

 

お正月というのはもともと「歳神様・としがみさま」をお迎えするための行事。お年玉の語源ともされているのは、御供えしたお餅のお下がりを子供に分けることで、これは「御歳玉・おとしだま」と呼ばれています。お下がりの玉には魂の意味もあって、子供に「新年を元気に過してもらいたい」という思いも込められているのでしょう。